▼花田紀凱校長が「DMM.com ライブトーク」で初の公開収録を開催します。▼
■日時:02月23日(火) 19:30~22:30
■出演:花田紀凱、猫ひろし、さかもと未明
■マスコミの学校プレゼンツ「花田編集長&猫ひろし&さかもと未明の日本マスコミ再生論」
生放送で有名人とコミュニケーションできる、
プリペイド型の新感覚エンターテイメント「DMM.com ライブトーク」が初の公開収録を開催。
第一弾は、月刊「WiLL」編集長・花田紀凱氏と、
お笑い芸人・猫ひろし氏と、漫画家・さかもと未明氏による、
ジャンルを越えた異業種トークイベントが実現。
テーマは「日本マスコミ再生論」!!
お酒を飲みながら、トークはどんな方向に脱線していくのか!?(笑)
ライブならではの「ここだけの話」もあり!?
展開予測不可能なトークイベントになることだけはお約束します!!
詳細は、下記webサイトよりご確認下さい。
▼DMM.com ライブトーク
http://www.dmm.com/live/talk/-/schedule/
▼LOFT/PLUSONE
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
▼ 『 編集者の学校 』--講談社Web現代 (編集)-- より、一部抜粋 ▼
花田さんとは長いお付き合いになる。尊敬する先輩編集者でもあり、よき友人である。文芸春秋の若手のときから近寄りがたいほど華のある編集者だったが、一緒に飲むと気さくで頼りになる兄貴だった。文春を離れ朝日新聞社に移り女性誌を始め、今度は角川書店で男性情報誌を手がけているが、今でも会うと「週刊文春の花田さん」になってしまう。
この人は本当に雑誌が好きだ。人に会うことが好きだ。映画が好きで本が好きだ。編集者であれば当たり前ではないかという人がいるかもしれないが、この人の「好き」は半端じゃない。
「何でそんなに雑誌が好きなの?」と聞くと、「だって雑誌って面白いじゃない」と答える。その通りだ、雑誌って面白い、編集って楽しいんだ。
この花田流編集術を読めば、誰だって「編集者になりたい」と思うに違いない。そして、これこそ「編集力」をつける早道だということが誰にもわかるはずだ。
▼どんどん人に会え
元木
編集者の楽しさについて聞かせてください。
花田
ぼくは編集の仕事を三〇年以上やっていますが、あきたことがないですし、いつまでもやっていたいんです。若い人にとっては迷惑でしょうがね(笑)。なにが面白いのかは、つきつめると人に会えることなんです。編集者というのは会おうと思えば、基本的にどんな人にも会える。そして、その人の話をとりあえず聞くのが仕事なのです。聞きたい話をナマでいちばん最初に聞けるわけだし、こんな面白いことはないんです。仮にビートたけしさんと爆笑問題の対談をすると、同席して、それをライブで聞けるわけです。こんな機会は編集者じゃなきやないんだから、お前らもっと楽しそうに聞けよ、とぼくは若い編集者によくいうんです(笑)。編集者の楽しさは人に会えることに尽きます。
それともうひとつ、編集者の基本はたとえば、ぼくが映画を見たり、本を読んだりして、面白いなと思うでしょう。感動したら、それを誰かに話したくなるじゃないですか。そういう面白い本を読んだり、面白い映画を見たり、面白い人に会ったりしたら、そのことをたくさんの人に伝えたいわけです。ぼくはそういうのが雑誌づくりの基本だと思っているんです。それで、雑誌が売れるとする。売れたということは自分が面白いと思ったことに共感してくれた人が多かったということです。ぼくが面白いと思ったことをみんなが面白いと思ってくれたから、雑誌を買ってくれるわけです。
そういうところがこの仕事は面白いし、ひとつの快感でもあるんです。漫才師が初めて新しいネタをつくって、それを舞台にかけた。お客さんがシーンとしていたら嫌だけど、ドッとうけたら嬉しいでしょう。編集者の楽しみはそういうものだと思うんです。
編集者にとってなにが大事か。やっぱり好奇心でしょうね。でも、好奇心はじっとしているだけでは広がっていきません。会合やパーティーやシンポジウムがあればできるだけ顔を出すことです。ぼくだって誰も知った人のいそうもないパーティーのときは腰がひけることもあります。でも、そういうときでもいくんですよ。そして、いってみて、こなけりやよかったと思ったことはない。知らない人に会えたり、ちょっと面白い話を聞けたりするわけです。編集者なら好奇心はどんどん広げたほうがいいので、何でも自分のほうからでかけていくということが大事です。
元木最近の若い人はそういう点でもの足りないところがありますね。
花田今の若い人はもっと、人に会うことを大事にしてほしいんです。ぼくらのほうが人に会ってるんですよ。それでは困るんです。編集長やデスクはほかにも雑務があるし、いろいろやることがたくさんあるわけですから。若い人たちがどんどん外にいって、人に会わなきやだめですよ。そして、いろいろな面白い話を持ってこなければいけない。活字になったようなものはたいていはこちらも知っているわけですからね。ぼくらの知らないことを教えてほしい。
元木われわれの入社したときはコピーやFAXがないので、ほしい資料は大宅文庫にいって、調べて、手書きで写しました。今はコピーやFAXがあるのは当たり前ですし、インターネットまであるという時代です。
これは恥ずかしい話ですが、『週刊現代』である作家の連載を長期にわたってやっていたとき、その間に担当編集者は何人も入れかわりました。そのときの担当者に「担当になって1年以上になるけど、ご本人に会ったことがあるのか?」ときくと、電話で一回話しただけなんです。原稿はFAXで送ってもらって、お礼状もFAXで送っていました。今の編集者はそういうことが平気になっているんです。
花田ほくがこの仕事をはじめたのもFAXがない時代でした。初めは小説雑誌にいましたが、原稿を書くのが遅い作家から、ぺラ(二〇〇字詰め原稿用紙)三枚ぐらいできたら、それをもらって、すぐにタクシーで印刷所に届けて、また戻って、つぎの原稿ができるのを目の前で待って、また三枚ぐらいできたら印刷所に届けました。それはムダなことかもしれませんが、そうすれば、その作家とも親しくなれるわけです。たとえば原稿を依頼したり、もらいにいくときに、今はFAXでもすむのですが、直接相手のところにいけば、その仕事以外の話もできる。相手も忙しいから、いつもかならず歓迎されるとはかぎりませんが、なるべく会いにいくことが大事です。
もし電話ですませると、雑談できなくて、相手とはその原稿を依頼した話だけで終わってしまいます。でも、その雑談が大事で、その雑談からいろいろなヒントがうまれてくるんです。ぼくは仕事の依頼でも原稿をもらうときでもとにかく、会いにいけといっています。今若い編集者はそれをしないで、つまらなくなってしまったんだろうと思います。活字からの知識だけではなくて、人と会えば、その人の新しいところを発見することもできるんですから。
▼人に会うためのノウハウ
元木
では、人に会いにいくためのノウハウを若い人たちに教えてください。
花田たとえばですね、講談社や『週刊現代』という肩書があれば、大抵の人は会ってくれます。でも用事が何もないのに会いたいといわれてはむこうも困るので、何か会う理由をつくるためのプランを考えるわけです。これについてちょっと話を聞きたいとか、そういう準備はある程度必要です。そして、そういうプランの芽みたいなものを持って、会いにいく。そうすれば、大抵の人は時間さえあれば、会ってくれるんです。たんなる個人ではなかなか難しいかもしれませんが、講談社や『週刊現代』という肩書があればできるわけですから、そういうことを利用することです。
そして、そのプランが最終的に編集長やデスクを説得することができなくてだめになったら、今度はそのお詫びにいけばいい。「編集長は頭が固くて、このプランは通らなかったんですが、いずれなんとかしたい」くらいのことをいいにいけば、そこでまた何か話ができるんです。そうすれば、相手の人も「せっかく時間をとったのにボツとは何だ」と文句はいわないですよ。だから、プランが通らないことはそんなに恐れることではないし、若い後輩に対してそんな意地悪なことをする人は誰もいませんよ。
それと、ぼくは週刊誌をやっているときは編集会議で毎週五本のプランをノルマにしていた。そうすると、新聞を見たり、人に会いにいったりして、いろいろ考えます。だけど、やみくもに人のところにいって、何か面白い話はありませんかと、聞いてばかりでもだめです。人間関係というのは結局、ギブ&テイク、こちらもむこうに何か与えるものがないとだめです。それは何でもいいんです。情報でもいいし、相手が知らないような今の若いミュージシャンの話でもいいんです。
-->
